毎日の料理でよく見る
鶏ガラスープの素と味の素。
どちらも“料理にコクを加える”ときの強い味方ですが、
「結局どっちを使えばいいの?」と悩んだことはありませんか?
この2つ、実は
原材料も働きもまったく別モノなんです。
そこで今回は、
それぞれの違いや使い分け、
どんな料理に合うのかまで
わかりやすくまとめました。
鶏ガラスープと味の素の違いとは?
まずは、基本となる「中身の違い」を確認しておきましょう。
項目 | 鶏ガラスープの素 | 味の素 |
---|---|---|
主成分 | 鶏エキス、塩、調味料 | グルタミン酸ナトリウム(MSG) |
味の特徴 | 鶏のコクと香りが強い | 素材の味を引き立てる |
役割 | 出汁・味付け | 旨味の補強 |
それぞれに向いている料理とは
鶏ガラスープの素が活躍する料理
鶏の風味がしっかり感じられるので、
中華やスープ、炒め物にぴったり。
卵スープ、わかめスープ
チャーハン、青菜炒め
チキンライス、鶏団子鍋
味の素が活きる料理
味を変えずにコクを足せるので、
素材の味を大事にしたい料理におすすめ。
味噌汁、煮物、肉じゃが
トマトソースやドレッシング
炊き込みご飯やだし巻き卵
味の調整にはこんなテクニックも
鶏ガラスープの素は
出汁と調味が一体型。
そのまま使えば味が決まりやすい反面、
「味が濃い」と感じることもあります。
そんなときは、
味の素と分けて使うのがおすすめです。
💡 鶏ガラの塩気を控えて使い、
味の素で旨味だけをプラスすると、
優しい味わいが作れます。
2つを一緒に使ってもいいの?
実は、両方を組み合わせると
旨味の相乗効果が生まれます。
鶏ガラスープ=イノシン酸
味の素=グルタミン酸
この2つを掛け合わせると
旨味が最大7倍になるという研究も。
次回のパートでは、
具体的な使い分け例やレシピ、
さらに健康面や保存の工夫まで
紹介していきます。
こんなときどう使う?具体的な調理シーン
① スープをつくるとき
例えば「わかめと卵のスープ」なら
鶏ガラスープの素を使えば
あっという間に中華風に。
やさしい味わいにしたいときは、
鶏ガラを半量にして
最後に味の素をふわっと加えると、
深みが増して飲み干したくなる味に。
② チャーハンや炒め物に
炒め料理では、
鶏ガラで塩味と香ばしさを出しつつ、
味の素で米や具材の旨味を引き立てる
という併用がぴったり。
どちらかひとつだけより、
味のバランスが整います。
③ 素材の味を生かしたい煮物に
味の素だけを使えば、
出汁がなくても
シンプルなのに奥行きのある味に。
「素材そのものを味わいたい」
そんなときには
鶏の香りが強く出る鶏ガラは避けると◎。
健康面で気になることは?
味の素(MSG)は
一時期「体に悪いのでは?」という声もありましたが、
現在は国際的にも安全性が確認されています。
世界中で広く使われており、
過剰摂取しなければ問題ありません。
また、味の素は塩分ゼロなので、
減塩中の方にはむしろ心強い味方です。
✔ Check Point
鶏ガラスープの素には塩分があるので、
減塩時は使用量を控えて味の素で補うと安心です。
コスパや保存性の違いは?
どちらも家庭用では小瓶や袋が主流ですが、
実は業務用サイズを選ぶとかなりお得。
鶏ガラスープの素…500gで約700〜800円前後
味の素(瓶タイプ)…70gで約200円前後
コスパ的には
味の素の方が安く感じますが、
使う量が少ないので
鶏ガラも十分長持ちします。
保存はどちらも密閉して常温でOK。
高温多湿を避ければ開封後も数ヶ月は香りを保てます。
まとめ
鶏ガラスープの素と味の素、
見た目は似ていても
まったくの別物です。
■ 鶏ガラスープの素は
「鶏の出汁+塩味」が欲しいときに
■ 味の素は
「味を変えずにコクだけ足したい」ときに
うまく使い分けたり、
併用テクを試したりすれば、
おうちのごはんがグッとレベルアップします。
今日の料理から、ぜひ気軽に使い分けてみてくださいね。
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