パスタにかけると香りが広がる
粉チーズ。
でもふと思うのが、
「粉チーズって、レンジで溶けるのかな?」
という疑問。
ピザ用チーズが手元にないとき、
代わりに使えたら便利ですよね。
この記事では、粉チーズはレンジで溶けるのか、
またピザ用チーズの代用として使えるか
という点をじっくり調査してみました。
粉チーズとはどんなチーズ?
まずは基本の確認から。
粉チーズは、
熟成させたハードチーズを
粉状にしたものです。
よく見るのはパルメザンやグラナパダーノ。
これらは脂肪分が少なく乾燥しているため、
とても軽く、ふわっとした口当たりが特徴です。
粉チーズをレンジ加熱してみた
実際に、粉チーズをレンジに入れてみました。
お皿にふんわりとのせて、
ラップはせずに加熱します。
① 粉チーズだけで加熱
500Wで30秒加熱。
…正直、あまり変化なし。
むしろ少し焦げ目がつき、
カリカリに固まり始めました。
② 少量の水と一緒に加熱
次に、粉チーズに少しだけ水を加え、
再度500Wで30秒。
結果はというと…
とろけるというより、モヤっと湿った感じ。
とてもピザチーズのような“とろ〜り感”
には届きませんでした。
粉チーズは加熱しても
とけにくい性質。
高温でも形が崩れにくく、
ピザ用チーズのようにはなりません。
そもそも「とけるチーズ」って?
そもそも、ピザ用のチーズって
どうしてあんなにきれいに
とろ〜り溶けるのでしょうか。
ポイントは
モッツァレラやゴーダなどの“セミハード系”であること。
水分や脂肪分が多く、
加熱するとやわらかくなり
溶けやすいのが特徴です。
一方で粉チーズは、
乾燥が進んだハードタイプ。
この違いが、
加熱時の見た目や食感に
大きな差を生んでいるんですね。
モッツァレラなどのチーズには
「よく伸びるタイプ」と「とけるけど伸びにくいタイプ」があります。
ピザの種類によって使い分けるのも◎
粉チーズはピザ用チーズの代用になる?
ここからは、
粉チーズをピザ用チーズとして使えるか
という観点で見ていきます。
料理の中で溶けてのびるチーズを
想定している場合、
粉チーズでは物足りないことが多いです。
ただ、すべてが“代用不可”というわけではありません。
使い方や料理によっては
風味づけや香ばしさの演出として十分活躍できます。
粉チーズとピザ用チーズの違い
まずは、主な違いを
わかりやすく比較してみましょう。
項目 | 粉チーズ | ピザ用チーズ |
---|---|---|
状態 | 粉状・乾燥 | 細切り・やや湿り気あり |
種類 | パルメザン・グラナ等 | モッツァレラ・ゴーダ等 |
加熱時の変化 | カリカリに焼ける | とろけてのびる |
主な用途 | 仕上げ・香り付け | 焼き料理・加熱系 |
このように、性質がまったく異なります。
ピザ用として使いたいなら、
同じハードチーズでもスライスや削りたての状態の方が向いています。
⚠ 注意
ピザの上にそのまま粉チーズを大量にかけて焼くと、
焦げやすく、苦味が出ることも。
量や加熱時間には注意しましょう。
粉チーズが活きる代用パターン
それでも、
ちょっとチーズ感を足したい
ときに、粉チーズは役立ちます。
とくに、以下のような場合は
代用として「アリ」です。
① パン粉と混ぜて香ばしさアップ
グラタンやトーストの仕上げに、
パン粉+粉チーズをふりかけて焼くだけ。
とろけるわけではないけれど、
香ばしい焼き目が生まれます。
② トーストの仕上げにさっとかける
バターを塗ったトーストに、
仕上げでパラッとひとふり。
加熱中に入れると焦げやすいので、
焼きあがった後がおすすめです。
③ チーズ風味を足したい料理に
ドリア・オムレツ・炒めご飯など、
味にコクを加えたい場面では、
粉チーズが代用的に使えます。
香りもよく、
パスタ以外にも相性◎です。
粉チーズとピザ用チーズの使い分け
ここまで見てきた通り、
粉チーズは「とろけるチーズ」とは性質が違うため、
まったくの代用とはいきません。
ですが、料理によっては
香ばしさやコクをプラスする代替品として十分に活躍できます。
最後に、
それぞれのチーズの得意分野をまとめておきましょう。
ピザ用チーズにおすすめの場面
① ピザやグラタンなど、
チーズを“とろけさせたい”とき
② チーズの糸引きや濃厚さがほしいとき
粉チーズに向いている場面
① パスタ・リゾットなどに
香りを足したいとき
② トーストやパン粉に混ぜて
香ばしい焼き色を出したいとき
③ ピザ風の料理に
サブ的にチーズ感を足したいとき
「とろけるか」だけでなく、
風味・香ばしさ・仕上げ感など
チーズに求める役割で使い分けるのがおすすめです。
粉チーズの保存のコツ
粉チーズは湿気を吸いやすく、
固まったり風味が落ちやすい食品です。
開封後は以下の点に注意して保存しましょう。
① 冷蔵庫に入れる
高温多湿は避け、
冷蔵庫のチルド室など
比較的湿気の少ない場所にしまいましょう。
② 乾燥剤と一緒に保存
小さな乾燥剤を一緒に入れることで、
サラサラ感を保ちやすくなります。
③ 早めに使い切る
開封したらなるべく早く使いきること。
風味が飛ばないうちに楽しみましょう。
チーズ系の調味料は使い切りやすいサイズを選ぶと◎。
大容量は風味の変化が気になることも。
あとがき
粉チーズはレンジで「とろける」チーズではないけれど、
料理によっては代用として活かせる場面もあります。
ピザ用のチーズと並んで、
日々の料理に風味と奥行きをくれる存在です。
そのまま、かけて良し。
混ぜて良し。
焼いて良し。
とろけないけど、とっても使える粉チーズ、
これからも上手に付き合っていきたいですね。
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