料理に欠かせない甘みの存在。
中でも「てんさい糖」や「オリゴ糖」は、
ナチュラル志向の人にも人気の甘味料です。
でも、名前は知っていても
具体的にどう違うのか、
わからないまま使っていませんか?
この記事では、
てんさい糖とオリゴ糖の違いや
それぞれの使い分けについて、
やさしく解説していきます。
てんさい糖とは?
てんさい糖は、
「てん菜(ビート)」という
野菜の根から作られた自然な甘味料です。
茶色がかった色味で、
少しコクのある甘さが特徴。
グラニュー糖や上白糖よりも
やわらかく、やさしい甘さが感じられます。
オリゴ糖とは?
オリゴ糖は、糖類の一種で、
「短い糖のつながり」からできています。
原料はさまざまで、
てんさい、乳糖、デンプンなど
種類によって由来が異なります。
液体タイプが多く、クセがなく
サッと溶けやすいのも特徴です。
オリゴ糖は液体でも販売されており、
飲み物や料理に混ぜやすい便利さがあります。
てんさい糖とオリゴ糖の違いを比較
以下に、2つの甘味料の特徴を
わかりやすく表にまとめました。
項目 | てんさい糖 | オリゴ糖 |
---|---|---|
原料 | てん菜(ビート) | てん菜、乳糖、デンプンなど |
形状 | 粉末(茶色) | 液体が多い |
甘さ | やさしい甘さ | 控えめでクセが少ない |
使い方 | 煮物、焼き菓子など | 飲料、ヨーグルトなど |
このように、原料も形状も甘さも異なります。
同じ“自然派甘味料”でも、
使いどころはそれぞれ違うというのが
一番のポイントです。
てんさい糖が向いている使い方は?
てんさい糖は、
まろやかな甘さとコクが特徴です。
そのため、素材の味を活かす
煮物や炒め物にぴったり。
甘みがやさしいので、
料理全体がどっしりしすぎず、
家庭のごはんになじみやすい仕上がりになります。
おすすめの使い方
① 和風煮物(肉じゃが、かぼちゃ煮 など)
② 照り焼きダレやそぼろの甘み付け
③ クッキーやパウンドケーキなどの焼き菓子
④ 紅茶やハーブティーの甘味調整に
✔ Check Point
てんさい糖は「砂糖の代わり」に
そのまま置き換えて使えるのも魅力。
オリゴ糖が向いている使い方は?
オリゴ糖は、
さらっとした甘さで液体タイプが多く、
冷たい料理や飲み物との相性が抜群です。
クセがないので、
食材の風味を壊したくない場面にも活躍。
おすすめの使い方
① ヨーグルトにそのままかける
② ドレッシングやマリネ液の甘みに
③ フルーツソースやスムージーの仕上げに
④ コーヒー・紅茶・炭酸水にも溶けやすい
オリゴ糖は少量ずつ使いやすく、
お弁当やドリンクにもおすすめ。
それぞれの甘味料の注意点
てんさい糖の注意点
てんさい糖は焦げやすいため、
高温調理では
少し火加減に気をつけましょう。
オリゴ糖の注意点
液体タイプは保存方法によっては
ベタついたり結晶化することも。
直射日光を避けて
涼しい場所に置くと安心です。
⚠ 注意
オリゴ糖は砂糖ほど甘さが強くないため、
分量を加減して調整してください。
てんさい糖とオリゴ糖、どう使い分ける?
ここまでの内容をふまえて、
暮らしの中での使い分けをまとめてみましょう。
こんなときはてんさい糖
✓ 素材の甘さを活かしたい煮物
✓ 料理にコクや深みを出したい
✓ じっくり焼くお菓子作りに
✓ お弁当や作り置きに入れる味付けに
こんなときはオリゴ糖
✓ 冷たいものにすぐ溶かしたい
✓ 甘さをさっと足したいドリンクやヨーグルトに
✓ スムージーやフルーツソースの甘み調整に
✓ 少量ずつこまめに使いたいときに
てんさい糖は「味に厚み」、
オリゴ糖は「すっと溶ける手軽さ」。
目的で使い分けるのがコツです。
どちらが良い、ではなく
どちらも、それぞれの良さがあります。
選び方に正解はなく、
そのときのレシピや好みにあわせて
心地よく使うのがいちばん。
「てんさい糖=料理向き」
「オリゴ糖=サッと甘さを足す用」
そんなふうに考えると、選びやすくなります。
あとがき
甘味料にはたくさんの種類がありますが、
どれが良くてどれが悪いということはありません。
今回ご紹介した
てんさい糖とオリゴ糖も、
それぞれに魅力があり、
暮らしの中でやさしく使える調味料です。
ちょっと甘さを変えるだけで、料理の印象はガラッと変わります。
味見をしながら、
自分の「おいしい」に近づけていけるといいですね。
料理だけでなく、コーヒーやハーブティーの甘さにも。
暮らしのリズムに合わせて使い分けてみましょう。
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